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VDS 高速可変ディレイライン

VDSタイプは、当社独自の高性能・高密度ディレイライン素子20区間に、高分解能可変機構を組み合わせることにより、変則40ステップで遅延時間の変化が得られる高速可変ディレイラインです。
主に、高速論理素子ECL10KH、10KシリーズをはじめTTL FAST、CMOS FACT及び、同等のスイッチング速度のものに充分適合できると共に、通常の受動素子としてのディレイラインと同様にアナログ信号回路等広範囲の用途にも使用できます。

動作規格

残留遅延時間: 450ps 以下(可変範囲最小の位置)
波形歪: オーバーシュート / プリシュート ±20%未満
使用温度範囲: -10° C 〜+ 80° C
保存温度範囲: -40° C 〜+ 120° C
接点寿命: ツマミを端から端まで移動ずる動作を1回として100回以内において異常ありません。


製品規格

品番 遅延時間可変範囲
+20%
-0%
*(1)可変ステップと変化率(変則40段)
1.75%     3.25%
出力立上り時間
ns 以下
入力
インピー
ダンス
出力
インピー
ダンス
印加電圧 適合IC
VDS5010 0-5ns 88ps 163ps (2)* 0.8 50Ω
±
10%
100 Ω
±
10%
(4)*
DC 3V
Max常時
ECL10KH

ECL10K

TTL-FAST

CMOS-FACT

VDS1110 0-10ns 175ps 325ps (2)* 1.3
VDS2110 0-20ns 350ps 650ps (2)* 2.3
VDS3110 0-30ns 525ps 975ps (2)* 4.0
VDS5020 0-5ns 88ps 163ps (3)* 2.0 100Ω
± 10%
200Ω
± 10%
(4)*
DC 4.5V
Max常時
VDS1120 0-10ns 175ps 325ps (3)* 2.5
VDS2120 0-20ns 350ps 650ps (3)* 3.5

(1)* 1.75% と 3.25% の変化が交互に得られます。(2ステップで5%変化します。)
(2)* 20%〜80%のポイント。
(3)* 10%〜90%のポイント。
(4)* 信号ピン−GNDピン間。
遅延時間温度係数 ±100ppm/° C(但し、 VDS 1110,2110,2120,3110 は -400±200ppm/° C).


外形寸法とピン配列

単位:mm(inch)

使用上の注意:内部は密封されておりませんので、洗浄には注意をお願いいたします。
半田付け工程は、後付けをお薦めいたします。
尚、上部には、防塵キャップが装着されています。



適用例とその終端方法


(1) アナログ回路







r: 信号源のインピーダンス
Rin: 入力整合抵抗
Zo: 内部素子の特性インピーダンス
(=出力インピーダンス)
Ro: 内部整合抵抗(=Zo)
2(r+Rin)=Zo=R

(2) ECL(-2V 終端ライン使用)




(3) PECL




(4) LVPECL



(5) TTL (FAST)


VDS**10タイプに適用


IOHは約 45mA、IOLは約15mAです。


(6) TTL (FAST)

VDS**20タイプに適用




(7) CMOS, LVCMOS





RoHS 対応状況

対応状況
RoHS対応品の供給は可能です。




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